エギングロッドのロング or ショート

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エギングロッドは、1本目は汎用的な8~8.5ftのものを選べば問題ありませんが、自分の腕が上達してくると、より専用的なロッドがほしくなってきます。ロッドの種類は、ロッド長やロッドアクションで分類されますが、まずはロッド長さについて考えます。


ロングロッドの有効性

ロッド長さは、どのような環境でエギングするのかで選びます。足場の良い堤防などでは8.5ft前後のもの、足場の良くない磯やテトラでの使用は、足元の障害物をかわしやすい、少し長めの8ft後半のものがよいでしょう。サーフなど遠投が必要な場面では、ロングロッドのほうが有利になります。

1本目に汎用性の高いロッドを選んでいれば、2本目は思い切って専用機を選んでみたくなるものです。そこで、飛距離のでるロングロッドは、2本目には最適です。風が強くラインが風にあおられてしまうような時でも、ラインを海面近くまで持ってこれるので風の影響を少なくすることができます。

ロッドが長くなることで、キャスト性能以外にも大きな違いがでてきます。

実はダイワの11ftのエギングロッド「STX-EG1102H -SV」を借りることができ、しばらく使ってみました。

11ftもの長さで145gの重量に抑えたのは素晴らしいと思いますが、使ってみてまず感じたのは、持ち重り感があり、とても長時間シャクろうとは思えませんでした。ロッドの重心が前寄りになっているので、持つ手にも少し違和感を感じます。現場に他のロッドも持っていき、必要なときにチョイスしたほうが無難です。
キャストは、ロッド長さも手伝ってエギがかっ飛んでいきます。エギをフォールさせて着低まで待っている間、フォール中にロッドを少しでも動かしてしまうと11ftもの長さが大きく作用してしまい、エギのフォール姿勢が崩れてしまうので注意が必要です。

ロッドアクションは、シャクった時に大きなストロークになるので、当然エギのダート幅も大きくなります。それにより、今までのロッドではできなかったアクションが生まれます。使い方を誤ったらエギの動きがくずれて、アオリイカが逃げてしまうかもしれません。いつもより振る角度を小さくして使うと丁度よい感じで、こうして使ってみると楽にロッドを扱えます

マイナス面が目立ってしまいますが、それを帳消しにするアドバンテージがあります。それはロッド長を活かしたフォールコントロールにあります。SVFというブランクの感度は抜群で、フォールコントロールとSVFで、他のロッドでは成し得なかったフォールで乗せるテクニックが実現できます。

すでにこのロッドは廃版となってしまいましたが、ロングロッドならではの利点を活かしたゲーム展開ができました。

ショートロッドのススメ

エギングは長時間ロッドをシャクり続ける釣り。ショートロッドは軽くてシャクリやすく、とり廻しのよさが利点です。体への負担が少なく、繊細なエギの操作も出しやすくなります。疲れにくいので集中力が持続でき、それによりアオリイカに出会うチャンスが増えるので、軽さはアドバンテージとなります。
ロッドが長いほうが飛距離が出ると思われがちですが、投げ方を工夫すればそれほど差はありません。
ショートロッドは、近頃人気となってきたボートエギング用として利用が増えています。

以前は、ヌーボカラマレッティ762MHを所有していました。

クイックな操作感でエギをシャープにシャクれます。今使っているロッド長さを持て余しているアングラーには最適です。ロッドの張りが強いので、最初にうちはキャストに戸惑うかもしれませんが、ロッドの反発力を使ったキャストに慣れれば、エギの飛距離も問題ありません。グリップ部が短いので、ジャークを多用する人に向いています。

私のロッド操作にあわなかったので(⇒釣具買取サービス)で売ってはしまいましたが、感度が非常によくて軽快に操れるロッドです。

ロッドとリールのバランス

1ジャークにつきリール1回転させるハイピッチショートジャークですが、ジャークした時の振り幅はロッド長さで変わってきます。

1ジャーク分の振り幅とリール1回転あたりの巻き量が合わないと、上手くハイピッチショートジャークができなくなってしまいます。極端にロッド長さが変われば、それにあったリールも必要になってきます。

リールの巻き量が多すぎるときは、ドラグを緩めにしてジャークのときにラインが出ていくようにすれば調整できますけど・・・ね。