エギングの風対策

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エギングをすうるえで、風に悩まされることが多いと思います。自然相手のレジャーですから仕方ありませんが、風の影響を少なくすることは可能です。

ここでは、エギングの大敵である風についてふれようと思います。


風の影響を小さくするには・・・

風裏ポイントを選択するのがてっとり早いですが、なかなかそうもいきません。そんな時は、風を真正面や背後から受ける場所を探し、横から受けるのは極力避けるようにします。

横から風を受けると、キャストした後にラインメンディングがしっかりできないので、エギにアクションをうまく伝達できなかったり、アタリが取りにくくなります。また、エギがフォール中に風に流されてしまい、フォール姿勢が崩れてアオリイカに違和感を与えてしまいます。



そのような時は、足場の低い場所を選び、できるだけロッド先端を海面近くまで持っていき影響を少なくしましょう。

エギをキャストする時は、ライナー気味にキャストして、着水したら余分にラインが出ないようにスプールを指で押さえてサミングします。

キャストした後、自分が立膝をついて低い姿勢でアクションを入れるのもよいでしょう。


他には、PEラインをサスペンドタイプにする方法もあります。サスペンドラインは、海中に沈むので風の影響を最小限に抑えてくれます。

ワイトカラーで見やすくアタリもわかりやすいです。
高比重1.08のサスペンドタイプ

また、PEラインは細いほうが風の影響を受けにくくなります。0.8号から0.6号に変えるだけでも大きく違います。横風を受ける時はもちろん、向かい風でエギが飛ばない時にも有効です。通常使うラインとは別に、1ランク細いサスペンドラインを予備スプールに巻いておき、いつでも交換できるようにすると便利です。

向かい風では、ロッドを立てた状態で少しでも糸ふけを出そうものなら、ロッドの先端に絡んでしまいます。横風では、ラインがどんどん出てしまいライン捌きが大変になってしまいます。そんな時はロッドを下げた「下段ハイピッチショートジャーク」でエギを操ります。


ロッドを下げた「下段ハイピッチショートジャーク」とは、ロッドを振り下ろしてエギにアクションをいれながら、リールで糸を巻き取ることを言います。

つまり、通常のハイピッチショートジャーク(⇒ジャーク)を、天地逆にすることです。


背後に山などがあって風を遮ることができる風裏ポイントでも、ひどい風の場合、山から真下に打ち下ろすような風になることがあります。海面にラインが浮いている状態だと、打ちつける風でラインが暴れてしまい、エギを思うように操れないばかりでなく、不自然な動きになってアオリイカが警戒してしまいます。こんな時にもサスペンドラインなら影響を最小限に抑えてくれます。

天気予報のサイトでは、風向きものっているものがあります。それらを参考に釣行計画をたてるのも良いでしょう。

風は味方になることも

嫌がられる風ですが、有利に働くこともあります。

例えば追い風になればエギを遠くにキャストできるので、広範囲をチェックすることができます。

向かい風の場合は、エギが飛ばず、快適にエギングができないので、誰でも嫌がると思います。しかし、向かい風でも良いことがあります。ベイトが波風で岸際に寄せられるので、アオリイカもそれを追って岸辺付近にいることが多く、足元でヒットすることが少なくないのです。向かい風の場合は、エギが遠くへ飛ばないため、アクションを入れる回数が減ってしまいます。大きくエギをシャクるようなアクションでなく、小刻みにジャークを入れるような、少ない移動量のアクションでアピールしましょう。手前には沈みテトラや海草が多く生えていることが多いので、根掛かりに注意しましょう。