ダイワ VS シマノ

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ロッドを作っているメーカーは数多くありますが、リールを作っているメーカーで普及が進んでいるのはダイワとシマノの2社に絞られるのではないでしょうか。

どちらも良い製品作りをして甲乙つけがたいですが、それぞれ特徴があります。どちらを選ぶかはあなた次第ですが、私の話も参考にしてみてください。



メーカーの考えが製品に反映されたリール

多くの人は、一度メーカーを決めたら継続して同じメーカーを使う傾向にあるようです。きっと好みが分かれるのでしょう。

エギング用のリールは、一般的に、ダイワは2500番、シマノは3000番になります。ダイワとシマノでほぼ同価格対の機種で比較してみました。どちらもエギングで使われる中堅機種になります。


ダイワ 15ルビアス2506
強靭で腐食しないカーボン素材「ZAION、エアローターで軽量化。200g


シマノ セフィアc4+ C3000DH
CI4+ローター、ボディで軽量化。ダブルハンドルで200g。
エギング専用のリール。


1.まず最初に、スプールへのラインの巻き取り方をみてみましょう。


ダイワは、左写真のとおり、一定の角度で綾巻きをおこなう「クロスラップ方式」をとっています。画像は、ダイワ 『’07ルビアス2506』



昔は、シマノは左写真のような「スーパースローオシュレーション(密巻き)方式」をとっていました。「スーパースローオシュレーション方式」は、細いPEライン利用では、ライン同士が食い込んでしまうトラブルがありました。画像は、シマノ 『ナビ2500』(生産中止品)



そこでシマノの「スーパースローオシュレーション」は、今は「PEラインに最適スピードのスローオシュレーティングシステム」と呼び名が変更され、ダイワの「クロスラップ」と違いは殆どなくなりました。画像は、シマノ 『セフィアCI4』



2.次に、スプールの形状についてはどうでしょうか?一般的には、スプールの糸を巻き取るところが、順テーパーでは飛距離がのび、逆テーパーだとトラブルが減少すると言われています。


シマノの製品は、形状に特徴をもった「AR-Cスプール」を採用しています。スプール自体にはテーパーをつけずに、リングのみ逆テーパーにして、飛距離を犠牲にせずライントラブルを軽減させています。




ダイワの「ABSスプール」は、逆テーパーを採用し、トラブルを低減し、かつラインキャパシティーを増やすことができます。

どちらもライントラブルは発生せず快適に使用できます。シマノの「AR-Cスプール」は飛距離がのびるので、その分一歩リードでしょうか。


3.予期せぬ大物との遭遇時にラインブレイクを防ぐ、ドラグ性能についてはどうでしょうか?
ダイワはマグシールド搭載あたりから、ドラグをATDへ変更してスムーズな滑り出しとなりました。シマノはリジットサポートドラグを搭載。メインシャフト、スプール内のベアリング2点でスプールを支持することで、スプールのフラツキを抑え、安定した滑らかなドラグになっています。
ダイワは一歩遅れてATD化されてますが、最新機種は両社とも互角です。


4.カスタムパーツはどうでしょうか?
ダイワは、「RCS」(REAL CUSTOM SYSTEM)で、スプールやマシンカットハンドル、ノブ、ドラグキットの共通化を図っています。たとえば同じサイズのリールなら、スプールの入れ替えもできて便利です。パーツも豊富で自分好みのリールに仕上げることができます。




対してシマノは、モデルごとに専用のアフターパーツがでているだけで、同じサイズの他リールとの互換がしっかり考慮されていません。互換性があるパーツも調べなければ解らず、少し不便にも感じます。

ただ、互換にこだわるかどうかも、所有するオーナーがどう考えるかにもよります。ダイワのようにパーツ互換を持たせると、上位機種や中堅機種、下位機種まで似たようなデザインになり面白くないのも事実です。上位機種には上位機種の形状とデザインがあったほうが、所有する喜びも大きいはずですからね。

私は両社のリールを使いましたが、ダイワ製に落ち着きました。

メーカーの努力で、アイテムは日々研究されて、良い商品が生まれています。2大メーカーのあなたはどちらを選びますか?