イカ専用の和製ルアー 「エギ」。
エギをシャクることで、弱った小魚・エビが跳ねるような機敏な動きを見せます。それらを餌とするアオリイカは、思わず触腕を伸ばして捕えてしまうのです。
エギの価格は200円前後で買えるものから1000円以上するものなど様々です。確かに、安いエギでもアオリイカは釣れます。しかし高価のエギの方がもっと数多くのチャンスを得ることができるでしょう。
触腕1本で掛かることも
まずサイズですが、年中通して3.5号を使います。風が強い、水深がある、遠投が必要な時などはウエイトのある4号も使います。
秋の新子シーズンなどに3号以下のエギを使う人を見かけますが、小さいエギではアピール力や遠投性能で劣ってしまいます。サイトフィッシングで見えるアオリイカを仕留めるには、エギのサイズダウンも一つの手段ですが、あえて3.5号で釣ることで、エギの動きに対するアオリイカの反応を学ぶことができます。また、遠く深くを探るシーンでは、そこで得たものが発揮されます。
エギの色はピンクやオレンジのような派手なアピール系と、グリーンやブルーなどの地味なナチュラル系を用意します。
下地にもこだわりたいです。マーブルや金、赤テープが代表的。エギにアワビシートを張るチューンも効果的です。
エギの定番「エギ王QLIVE」
エギのトップブランド、ヨーヅリ「アオリーQエース」
大事なカラーローテーション
状況を判断してエギを選ぶ。それがエギングの楽しみのひとつでもあります。
カラーは、潮が澄んでいる状態ではナチュラル系、濁りや夜間はアピール系のエギを使用するのが基本ですが、必ず当てはまるというわけではなく、アタリが無いのなら積極的にローテーションしていきましょう。
エギを変えた途端、ヒットした・・・なんて事がよくあるので、エギのカラーローテーションはとても重要となります。
また、まわりで釣れているカラーを参考にするのも手です。
アピール力と乗りやすさ
エギの大きさ=アピール力、フォールスピード=乗りやすさ です。
大きいほどアピールが強く、フォールが遅いほどアオリイカは乗りやすいということ。大きければ重くなるのでフォールスピードは速くなってしまいます。そう、このふたつは相反するものです。
このふたつのバランスを考えて攻略するのです。
スナップ
風対策やフォールスピードを変化させるために、エギのサイズUPしたり、マズメと日中や海の色にあわせてカラーローテーションしたりと、状況に応じてエギを頻繁に交換します。
エギを交換した途端、ズシッと乗ったなんてことは珍しくありません。エギの交換はとても重要なのです。
いちいち結びなおすのも面倒なので、スナップはつけるようにしましょう。
エギが着低した時、アイの部分は海底に接します。アイに直接リーダーを結ぶと、リーダーは着低の都度、海底に擦れる事となり、最終的にそこで切れてしまいます。そういった点でも、スナップを使うことは大事なのです。
ダート系エギに最適なスナップ形状。サイズはSでOKです。(4kgのアオリイカを掛けても延ばされることはありませんでした。)
ルアーフィッシング全般に言えることですが、ルアー本来の動きを生かすためにも、スナップは軽く小さく強度のあるものを選びましょう。
エギのチューン
エギにアワビシートを貼ってアピール力を高めることができます。
また、潮の流れが強くて流されてしまう時や、風でエギが沈める事ができないなどは、糸オモリを巻いてウエイトアップチューンすることもできます。
釣行時は、いつもベストコンディションでエギングできるわけではありません。アングラーが状況に応じて対応していくことが必要です。